VMEバスとVMEの歴史

■VMEバス
VMEバスは、1981年に開発されたコンピュータのバス規格の一つであり、本来モトローラの68000シリーズマイクロプロセッサの為に開発されました。
その後、多くのデバイスで使用され、IECにおいてANSI/IEEE1014-1987として標準化されました。
物理的にはEurocardサイズの接続機構の採用しておりますが、信号接続は独自のものです。
■VMEの歴史
1979年モトローラは、68000CPUを開発しておりました。
技術者の一人が68000システム向けの標準化されたバスシステムを作りVERSAバスと呼びました。
その後、仕様の改善を行いVERSAモジュールという製品のコンセプトを作り上げました。
モトローラの欧州部門が機械的仕様を追加して、Eurocard規格を活用するようにし、完成したのが最初のVERSAバス-Eです。
後にVMEバス(VERSAmodule Eurocard bus)と改称されました。(ただし、Versa Module Europaの略との説もあります)
その後、多くの企業がこの規格を使用するようになりIECにおいてANSI/IEEE1014-1987として標準化されました。
当初の標準は既存のEurocardのコネクタに収める為16ビットバスでした。
その後、何回かの拡張を経て現在のVME64では6Uカードの64ビットバス規格と、3Uカードの32ビットバス規格があります。その他にも、ホットスワッピング(プラグアンドプレイ)を規定したVME64xや小さなカード(IP)をVMEバスカードに接続する機構、各種接続規格とVMEシステムとのリンクを実現する規格などがあります。